金価格はどこまで下がる?AI相場・FRB利上げ・ドル高から今後の見通しを解説【2026年版】

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2026年に入り、金価格は大きな調整局面を迎えています。

高値圏では「有事の金」として注目されていた一方で、ここ数か月は株式市場へ資金が流れ、金は上値の重い展開が続いています。

では、金の役割は本当に終わったのでしょうか。

私はそうは考えていません。

むしろ今起きているのは、

「AI相場と金相場の綱引き」

だと考えています。

今回は現在の金相場の状況と、今後考えられるシナリオについて整理していきます。


金の現状

現在の金価格は3月の高値5300付近から大きく下落しています。

週足チャートを見ると、

  • 4100付近が重要な攻防ライン
  • 3800付近に最初のサポート
  • 3200〜3300付近に強力なサポート

という状況です。

テクニカル面では、

  • 200週移動平均線は上向き
  • RSIは40割れ
  • 月足MACDはデッドクロス寸前

となっています。

つまり、

長期上昇トレンドの中で調整が進んでいる段階

と考えるのが自然でしょう。

まだ本格的な弱気相場入りを断定できる状況ではありません。

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なぜ金は下落しているのか

現在の金にとって最大の逆風は、

FRBの金融政策

です。

市場では、

  • 利下げ期待の後退
  • 利上げ観測の浮上
  • 実質金利上昇
  • ドル高

が進んでいます。

金は利息を生まない資産です。

そのため、

金利が高い

債券やドルの魅力が高まる

金の魅力が相対的に低下する

という流れが起こります。

さらに現在はAI関連企業への期待が非常に強く、

  • AI関連株
  • 半導体
  • データセンター
  • 電力インフラ

などに大量の資金が流入しています。

投資家から見ると、

「金を持つよりAI関連株を持ちたい」

という状況が続いているのです。


「有事の金」は本当なのか

よく

「戦争が起きれば金は上がる」

と言われます。

しかし実際の歴史を見ると、必ずしもそうではありません。

戦争や金融危機が起きた直後は、

  • 現金化需要
  • 利益確定売り
  • ドル需要

によって金も売られることがあります。

実際に今回の中東情勢でも、

有事だから金が上がる

というより、

原油高懸念

インフレ懸念

FRBが利下げできない

実質金利上昇

金売り

という流れが意識されています。

私は、

金は戦争が起きたら必ず上がる資産ではなく、戦争や金融不安に備えるための保険資産

として考えています。

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中央銀行は本当に金を売っているのか

2026年3月には中央銀行が約30トンの金を売り越しました。

この数字だけを見ると、

「中央銀行の金需要が弱くなった」ようにも見えます。

しかし実態は少し違います。売却の大部分は、

  • トルコ
  • ロシア

など一部の国に集中していました。

一方で、

  • ポーランド
  • ウズベキスタン
  • 中国

などは引き続き金を購入しています。

実際、2026年第一四半期の中央銀行需要は前年同期を上回っています。

つまり、

短期的な売却はあったものの、長期的な中央銀行の金需要が崩れたわけではない

と考えています。

これはITバブル期との大きな違いです。


ITバブルとの比較

今回のAI相場は、

1995〜2000年のITバブルと比較されることが増えています。

当時の流れを簡単に整理すると、

  • NASDAQ大幅上昇
  • S&P500上昇
  • ドル高
  • FRB利上げ

という状況でした。

FRBは1999年から2000年にかけて計6回の利上げを実施し、政策金利は5.0%から6.5%まで上昇しました。

その結果、

株高

ドル高

金安

という流れが続きました。

金価格は約35%下落しています。

もし今回のAI相場がITバブルと似た展開を辿るのであれば、

金価格もさらに大きな調整を迎える可能性があります。

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AI設備投資が最大の変数

私が今最も注目しているのは、

AI設備投資の規模

です。

現在の市場予想では、

ハイパースケーラーのAI関連設備投資は、

2024年:約2,370億ドル

2026年:約7,570億ドル

2027年:約9,200億ドル

まで拡大すると予想されています。

もしこの数字をさらに上回る投資が続けば、

景気過熱

企業業績拡大

株高

FRBの引き締め継続

実質金利上昇

という流れが続く可能性があります。これは金にとって非常に大きな逆風です。


個人的な予想シナリオ

現在のメインシナリオは、

FRBが極端な利上げ路線には進まず、

年内1回、来年1回程度の利上げに留まるケースです。

この場合、

4100付近で下支えされる可能性が高いと考えています。

一方で、

AI投資がさらに加速し、

FRBが3回以上の追加利上げを迫られるような状況になれば、

3800付近

さらには

3200〜3300付近までの下落も十分あり得ると思っています。

これはITバブル時の金価格下落率とも概ね整合します。

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金の役割は終わったのか

短期的には、

  • AI相場
  • ドル高
  • 実質金利上昇

によって金は逆風を受けています。

しかし長期的には、

  • 世界的な債務拡大
  • 中央銀行の金需要
  • 地政学リスク
  • 通貨価値の希薄化

というテーマは何も変わっていません。

私自身は、

金で大きな利益を狙っているわけではありません。

むしろ、

AI相場が想定以上に加熱した後に訪れるかもしれない調整局面に備えるための保険

として保有しています。

だからこそ、

目先の下落で金の役割が終わったと判断するのではなく、

短期と長期を分けて考えることが重要だと思っています。

仮に今後3800や3300付近まで大きく調整する局面が来るのであれば、私はむしろ長期投資家にとっての買い場になる可能性が高いと考えています。

今後は、

  • FRBの金融政策
  • 実質金利
  • ドル指数
  • AI設備投資

を中心に注目していきたいと思います。

 

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