【連載⑪】アドバイザーは必要か?投資判断と“自立”のバランス

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連載:「インデックス投資は勝者のゲーム」を読み解く

本連載ではジョン・C・ボーグルの名著『インデックス投資は勝者のゲーム』を章ごとに読み解きながら、投資の本質を探ります。

今回は第12章「ファンドを選ぶためにアドバイスを求めるのか」に焦点を当て、投資アドバイザーとの付き合い方について考察します。


「投資は自己責任」とはよく言われますが、

実際には多くの人がアドバイスを求めたくなる場面に直面します。

第12章では、その“助言”が本当に投資家にとってプラスなのか、

ボーグル氏の鋭い視点から明らかにされます。

書籍の解説

◆ アドバイザーの役割と限界

ボーグル氏は、税務や資産配分のような専門的助言には価値があるとしながらも、

アドバイザー経由の投資はコスト面で大きなハンデを背負うと警告します。

実際、米ハーバード・ビジネススクールの研究では、アドバイザーを通じて

投資した人の平均リターンは、自分で運用した人の半分以下という結果も出ています。

◆ コストが奪う未来の利益

高額なフィーや手数料、売買のたびに発生する税金など、アドバイザーを介すことで

“見えない出費”が積み重なり、投資成果は大きく削られます。

これは第1章の寓話「ゴットロックス家」が再び警鐘を鳴らす形となりました。

◆ 精神的サポートとしての価値

完全否定ではなく、ボーグル氏も「助言者の存在が精神的な支えになる」可能性は認めています。

特に市場急落時、パニック売りを防ぐ“感情の盾”として機能することもあると述べています。

探偵パンダの実践:学び、自分で判断することの価値

私は基本的に自己完結型の投資スタイルを貫いています。

「助言=信頼できるもの」とは限らないと考えています。とはいえ、助言すべてを否定するわけではありません。投資を継続する上で、時に冷静な視点を持った誰かの意見は心の支えになります。私の場合、それは本書のような名著や、信頼する投資系YouTuber、SNS上の情報です。

現在は「情報収集は自分で」「判断は長期・低コスト・分散を基軸に」を徹底しています。最終決断は基本的に自分自身。この姿勢を今後も変えるつもりはありません。

まとめ

第12章の教訓は、「投資の決断を他人任せにするな」という明快なメッセージでした。

アドバイザーが不要とは言いませんが、

それを“コストに見合う価値”として使うには判断力と知識が必要です。

投資とは、自立と選択の積み重ね。

私たちに求められているのは、誰かに委ねる前に「まず学ぶ」という姿勢ではないでしょうか。


次回予告

次回は【連載⑫】「簡潔さと倹約の王から利益を得る」をお届けします。投資における“シンプルであること”の強さとは?どうぞお楽しみに。

※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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