通貨の減価から資産を守る「金」という視点

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――私たちは通貨価値の下落を実感できていない――

日本で生活していると、通貨価値の下落は見えにくい。

物価は確実に上がっています。
しかし多くの人はそれを「インフレ」と認識しても、

「通貨の価値が下がっている」

という視点まで結びつけて考えることは少ないように感じます。

銀行口座の数字は変わらない。
給料も大きくは減っていない。

だから安心してしまう。

しかし現実には、

同じお金で買えるものは確実に減っている。

これは資産の価値が変わったのではなく、

通貨という物差しが変化している可能性を示しています。

インフレ時代に貯金だけでは資産を守れない理由

日本は長くデフレの時代を経験してきました。

そのため、

  • 貯金は安全
  • 現金が最強

という価値観が自然に形成されました。

しかし現在、状況は変わりつつあります。

世界は不換通貨制度です。
中央銀行は通貨供給を増やすことができる。

つまり、

通貨価値は長期的に目減りする構造

を持っています。

昨今のインフレは一時的なものではなく、

私たちが思考を切り替えるサインなのかもしれません。

なぜゴールドは守りの資産と呼ばれるのか

私は「資産を金何オンスで考えるべき」とまでは思っていません。

しかし、

金という物差しを持つことは非常に重要です。

理由はシンプルです。

  • 誰の債務でもない
  • 国家に依存しない
  • 歴史的に価値保存してきた

つまり金は、

予測不能な未来への保険です。

金は“攻め”ではない

金で一攫千金を狙う必要はありません。

私は、金価格が今後も同じペースで上昇し続けるとは考えていません。

金は成長資産ではなく、

守りの資産。

株式が成長を取りに行く存在なら、

金は制度リスクへの防御装置です。

ゴールドは売るべきか?長期保有戦略の考え方

「金はいつ売るべきか?」

よく聞かれる質問です。

しかし私は、極端に言えば売却を前提に持つ必要はない

と考えています。

代々受け継ぐ資産として持つ。
本当に困った時に使う。

それくらいの位置づけでいい。

金と株式は交互に主役になる

言葉だけでは分かりにくいので、長期チャートを見てみます。

※この図は、S&P500とゴールドの相対的な強弱を示したものです。

注目してほしいのは、長期的に見ると、

株式と金は交互に優位な時代を繰り返している

という点です。

  • 1970年代:金優位
  • 1980〜2000年:株式優位
  • 2000年代:金優位
  • 2010年代後半:株式優位
  • 現在:転換期の可能性

つまり、金は常に上昇し続ける資産ではありません。

しかし、金融システムや通貨への信頼が揺らぐ局面では、

ポートフォリオを守る役割を果たしてきました。

金が追い風を受ける構造

現在の世界は:

  • 中央銀行の金購入増加
  • インフレ圧力
  • 米国財政赤字
  • ドル信認の変化
  • 多極通貨化
  • 地政学リスク

など、金にとって追い風となる要因が増えています。

短期的には株と一緒に売られる局面もありますが、

長期的には保有理由はむしろ増えています。

金戦略[金ETF(GLDM)を選んだ理由とコストについて]

私は最大20%まで金を保有する予定です。

現在はETFである
SPDR Gold MiniShares(GLDM)を保有しています。

理由はシンプル。

投資で最も重要なのはコスト。

GLDMは非常に低コストで、
金現物に近い値動きをします。

もちろんドル建てでの購入になるため、
為替手数料は考慮する必要があります。

基本戦略:持ち続ける

私の戦略はシンプルです。

  • 売り時を探さない
  • 常に一定割合を維持
  • 年1回または比率乖離でリバランス

金はタイミングを当てる資産ではありません。

ポートフォリオ全体を支える存在です。

まとめ

金建てで毎日資産を計算する必要はありません。

しかし、

通貨という物差しが変わり続ける世界で生きる以上、

金という基準を知っておくことは重要です。

金は最強の守り。

攻める資産ではない。

そして、

貯金だけが資産を守る方法ではない。

インフレが進む今、

私たちは「何で価値を測るのか」を
改めて考える時期に来ているのだと思います。

 

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