連載:「インデックス投資は勝者のゲーム」を読み解く
この連載では、ジョン・C・ボーグルの名著『インデックス投資は勝者のゲーム』を章ごとに読み解き、資産形成にどう活かすかを探偵パンダの視点から紹介していきます。
あなたは投資に“派手さ”を求めていませんか?
第13章では、投資における「簡潔さと倹約」という、
一見地味ながら最も信頼できる戦略が語られます。
華やかさに惑わされず、王道を淡々と続ける。探偵パンダ流の実践法とともにご紹介します。
書籍の解説|「シンプルで倹約的な投資こそ最強」

伝統的インデックスファンドが“王”
ボーグル氏は本章で、市場全体を低コストで買って持ち続けるという戦略が、
最も合理的かつ再現性の高い方法であると説いています。
複雑な商品や売買戦略ではなく、「株式市場に連動する低コストのインデックスファンドを保有せよ」と断言しているのです。
「複雑さ=優れている」は幻想
高度な運用手法に見える戦略ほど、実は手数料が高く、結果は不安定。
それよりも、“シンプル×コスト最小化”こそが、誰でも再現できる確かな手法です。
これは過去の章で登場した「分散」「長期」「低コスト」の総まとめでもあります。
シンプルさが選ばれる時代に
現代では「eMAXIS Slim」や「SBI・Vシリーズ」のような、
超低コストで市場全体に投資できる商品が主流となり、
多くの個人投資家がこの“王道”に立ち返りつつあります。
選ばれるのは、やはりシンプルで扱いやすいインデックスファンドです。
探偵パンダの実践|地味で強い投資法、シンプルに勝つ

筆者は、S&P500、全世界株式、日本株(ニッケイ)、先進国・新興国株、ドイツ株の6つに投資していますが、すべてインデックスファンドで構成され、個別株や複雑な金融商品には手を出していません。
商品数は多めかもしれませんが、それでも選び方・戦略は極めてシンプル。
各国への分散を意識して組んでいるだけで、難解な戦術やリアルタイムでの売買判断とは無縁です。
さらに筆者は「常に最安コストの商品」を調べ、リスクもコストも最小化を意識しています。
最近では乗り換えの必要がないほど低コスト化が進んでおり、運用に手間がかからないことも魅力です。
「シンプルさと倹約の王」は、投資を続ける時間と心の余裕まで与えてくれます。
まとめ|“地味”こそ最強、最小の手間で最大の成果を
複雑さや目新しさに心を奪われる必要はありません。
むしろ、「難しいことをせず、コストを抑え、続けるだけ」という王道こそが、
最終的に投資家を勝者に導くのです。
ボーグル氏の主張を受けて、探偵パンダもこの簡潔&倹約戦略に今後も忠実であり続けるつもりです。
次回予告
【連載⑬】債券ファンドの役割とは?──“株だけ”では不安なあなたへ
第14章では、インデックス投資における債券の存在意義に焦点を当てます。リスクとリターンのバランスをどう取るか?安定資産の真価とは?
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