はじめに
2026年を迎え、投資を取り巻く環境はますます複雑になっています。
インフレ、金利、地政学リスク、AIブーム、資産価格の変動。
情報はあふれ、「次は何が正解なのか」わからなくなってきています。
しかし、2025年の一年を振り返って私が強く感じたのは、
長期投資において本当に重要なのは、予測やテクニックではなく、
どんな局面でも崩れない“構え”を持てているかどうかだということです。
この記事では、
2025年の実体験を踏まえながら、
2026年以降も長期投資を続けるために私が大切にしている
5つのマインドセットを整理していきます。
派手な成功談はありません。
ですが、続けるための現実的な視点は詰め込んだつもりです。
① 楽観主義であれ

――「信じる」のではなく、「割り切る」
長期投資では「楽観主義であれ」とよく言われます。
ただ、私自身は「株は必ず上がる」と強く信じているわけではありません。
確かに、株式以外にも
金(ゴールド)やビットコインといった代替資産は存在します。
実際、私自身もゴールド(GLDM)をポートフォリオに組み入れています。
それでも、資産形成の軸として
株式投資を続けている理由は明確です。
長期で見たとき、これ以上現実的な選択肢が見当たらないから。
私は「信じる」というより、
「そういう仕組みだから受け入れている」
この感覚に近い楽観主義で投資をしています。
数字で振り返る、下落局面の実体験
2025年の年明け以降、
私のポートフォリオは1月から下落局面に入り、
4月ごろまでその流れが続きました。
- 1月:-2%
- 2月:-6%
- 3月:-3%
- 4月:-4%
S&P500、FANG+、全世界株式など、
多くの資産が一時的に評価額を下げています。
ブログで毎月の運用結果を公開していることもあり、
下落は数字として、かなり生々しく目に入ってきました。
それでも、思ったほど動揺しなかった理由
正直に言うと、
そこまで大きなショックはありませんでした。
むしろ、
上がり続けている相場の方が、どこか怖い
と感じることの方が多かったのです。
理由は単純です。
- 長期投資では、下落は異常ではなく前提
- 価格が下がる局面は、将来の期待リターンが高まる局面でもある
この考え方が、すでに自分の中に定着していたからだと思います。
私にとっての「楽観主義」
私にとっての楽観主義とは、
- 株価が必ず上がると信じることでも
- 下落が起きないと期待することでもない
上下を繰り返しながら、最終的には前に進む構造に乗り続ける
と割り切る姿勢です。
感情ではなく、構造を信じる。
期待ではなく、確率に賭ける。
それが、2026年以降も変わらない私の前提です。
② 黙ってじっと待て

――「何もしない」も、立派な戦略
「株は売らなければ負けない。だから、黙ってじっと待て。」
この考え方には、私も概ね同意しています。
ただし、私の場合は少し違います。
買うことはあっても、決して売らない。
私は「何もしない」よりも、
ルール通りに動く(あるいは動かない)ことを重視しています。
判断しないための仕組みとしての「5%ルール」
下落相場では、多くの判断が頭をよぎります。
- まだ下がるのではないか
- 一度売って様子を見るべきか
だからこそ私は、
判断をしなくて済むルールを事前に用意しています。
その一つが「5%ルール」です。
- 毎月の積立で投資の土台を作る
- 5%下落時のスポット投資額をあらかじめ決める
- 毎週金曜終値で機械的に確認する
感情を挟む余地を減らすための、
極めて実務的なルールです。
FANG+では「何をしないか」を重視する
サテライト枠で保有しているFANG+では、
さらに厳格なルールを設けています。
- 下落局面で評価・判断をしない
- 感情的な売却をしない
- 追加投資は明確な条件を満たした場合のみ
下落相場では、
「何をするか」よりも「何をしないか」の方が重要だと感じています。
私にとって「黙ってじっと待て」とは、
考えないことではなく、
考えなくて済む状態を作ることです。
③ 目的のない貯蓄

――「安心」は、確かにリターンを生む
インフレや通貨価値の低下を背景に、
「現金は持たない方がいい」という意見も増えました。
この考え方には、私も一定の理解があります。
資産価値の保存という観点では、
金は極めて優秀なアセットです。
それでも、
現金の役割が消えたわけではありません。


現金は「生き残るための資産」
私たちは円という通貨で生活しています。
急な出費や生活の変化が起きたとき、
即座に役立つのは現金です。
また、一定額の現金があることで、
- 下落局面でも慌てずに済む
- 追加投資という選択肢を残せる
- 売らずに回復を待てる
結果として、
感情的な判断を避けることができる。
現金はリターンを生まない資産ではありますが、
冷静さを守るための資産でもあります。
ただし、持ちすぎは厳禁。
私は「不安を感じない最低限」を意識しています。
④ 運とリスクがあることを知れ

――「当たった理由」と「外れた場合」を同時に考える
強いて挙げるなら、
私が「うまくいった」と言える経験は、
世間でGOLDブームになる前から金投資を始めていたことです。
ただし、これを
純粋な運だったとは考えていません。
世界情勢、財政赤字、地政学リスク、
中央銀行の動向を見ていれば、
金が再評価される可能性は十分に想定できました。
一方で、
- 上がらない
- むしろ下がる
というリスクも当然ありました。
だからこそ、
- 比率を抑える
- 段階的に購入する
- 外れても立ち上がれる範囲に留める
「当たるか」より「外れたらどうなるか」を
常に先に考えていました。
運はコントロールできません。
しかし、リスクの取り方はコントロールできる。
それが、この経験から得た一番の学びです。
⑤ 足るを知る

――「数字」ではなく、「比較の軸」を持つ
私の投資金額は、まだ決して大きくありません。
目標はまず1,000万円です。
これを欲深いと感じるかどうかは、人それぞれでしょう。
重要なのは、
なぜその金額が必要なのかを説明できるかだと思っています。
2025年の結果をどう評価するか

2025年は、
約127万円を追加投資し、
入金額を差し引いた純利益は約60万円。
実質利回りは約17%でした。
1,000万円という目標から見れば、
物足りなく感じるかもしれません。
しかし、比較すべきは未来の理想額ではなく、
同期間の市場平均です。
この結果は、
冷静に見て十分に健全で、
むしろ上振れた成果でした。
「足るを知る」とは、諦めることではない
足るを知るとは、
- 無理なリスクを取らない
- 不要な比較をしない
- 数字に振り回されない
そのうえで、淡々と前に進むこと。
投資が生活や心を圧迫していないか。
冷静に続けられているか。
それを確認できているなら、
それはすでに立派な長期投資です。
まとめ|2026年も、特別なことはしない

長期投資を続ける人は、
特別な才能や予測力を持っているわけではありません。
- 楽観しすぎず
- 悲観しすぎず
- 比較対象を間違えない
このバランスを保ちながら、
続けられる形を整えているだけだと思っています。
この記事の考え方の多くは、
サイコロジー・オブ・マネー
で語られている内容とも重なります。
この本が教えてくれるのは、
お金の増やし方ではなく、
お金とどう付き合い続けるかです。
2026年も、
私は派手なことはせず、
淡々と、崩れない構えで投資を続けていくつもりです。
この記事が、
その構えを整えるヒントになれば幸いです。
タイトル:「サイコロジー・オブ・マネー一生お金に困らない『富』のマインドセット」
著者:モーガン・ハウセル
翻訳:児島修
発行日:2021/12/7
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