最近、金の価格が上がり続けていることもあって、「現物を買おうかな」「ETFで十分なのかな」と考える人が増えています。
私自身も、ETF(GLDM)を中心に金へ投資してきました。しかしここ最近、街にできる金の行列や、周囲の現物人気の高まりを見て、改めて“金の持ち方”について考え直すようになりました。
金地金と金貨の違い、どちらの方が資産として扱いやすいのか。そして、これからどのように金と付き合っていくのか──今回は、そんな思考を語っていきます。

現在、私はポートフォリオの一部として GOLD(正確には GLDM:SPDR Gold MiniShares) を組み入れています。
理由はシンプルで、1口あたりの価格が低く、売買コストも安く、長期保有に向いている ETF だからです。
ただ、最近の「金ブーム」で現物を買う人の行列ができているニュースをよく目にします。
私はそこまで現物派ではなかったので、「なぜ現物なのか?」という疑問がふと湧き、あらためて考えてみることにしました。
金の現物には大きく2種類ある

現物の金は、大きく分けて次の2つ。
- 金地金(インゴット)
- 金貨
ここからは、それぞれの特徴を簡単にまとめます。
●金地金(インゴット)
一般的に「金の延べ棒」といえばインゴット。
精錬業者(田中貴金属、三菱マテリアルなど)が保証し、刻印されたシリアルナンバーで保有者が管理されます。
メリット
- 信頼性が高い
- 売買時のプレミアムがほぼ無い(純粋に金価格で売買)
デメリット
- 購入者とシリアル番号が紐づく
- 大きなサイズのインゴットは流動性がやや下がることがある
- 盗難・保管リスク
●金貨(ブリタニア・メイプル・カンガルー など)

世界的に有名なのは次の4つ。
- ウィーン金貨ハーモニー
- カンガルー金貨(オーストラリア)
- メイプルリーフ金貨(カナダ)
- ブリタニア金貨(イギリス)※特に人気・安全性が高いとされる
これらは 各国政府が品質を保証しており、
1オンス、1/2、1/4、1/10 など小口で買えるのが魅力です。
メリット
- 国が保証しているため信頼性が高い
- 小口で買える
- コレクション性がある
- 比較的売却しやすい
デメリット
- インゴットよりプレミアム(販売手数料)が高い
- 保管の手間がある
どちらを買うべき?

結論からいうと、私は 金貨のほうが流動性が高い と考えています。
理由としては、
- インゴットは 販売時に本人と紐づくため、売却時にやや手間がかかる
- 金貨は 国が品質を保証しており、信用力が高い
- 小分けにできるため 売りやすい
本来、金は「誰からも縛られない価値の保管」が本質なのに、
インゴットのように“紐づけられる”のは、資産保全という観点ではメリットでもあり、デメリットでもある気がしています。
一方、金貨はそういった縛りがなく、簡単に売ったり小口で現金化できるのが魅力ですね。
譲渡所得が基本
金の売却益は、基本的に 譲渡所得 として扱われます。
ただし、営利目的で継続的に売買している場合は 雑所得、
事業として行う場合は 事業所得 です。
個人が普通に売却して利益が出た場合は 譲渡所得(総合課税)。
保有期間で税負担が変わります。
- 短期譲渡所得:5年以内の売却 → 利益全額が課税対象
- 長期譲渡所得:5年以上保有 → 利益の1/2が課税対象
※給与など他の所得と合算されるため、所得が高い年ほど税負担が増える点に注意。
年間50万円までは特別控除あり
譲渡所得には 年間50万円までの特別控除 があるため、
・小口売却
・複数年に分けて売る
といった節税が可能です。
購入金額がわからない場合
取得費が不明の場合、税法上は
「売却額の5%」を取得費とみなす
ため、税額が大幅に増えます。
→ 購入証明書、明細は絶対保管が必要。
- 5年以上持って長期譲渡所得にする
- 年間50万円の特別控除を活用し、複数年売却も検討
- 購入証明書は必ず保管
このあたりを押さえておけば、失敗しにくいのではないでしょうか。
ここまでいろいろ書きましたが、シンプルにまとめると
- 流動性が高い
- 国の保証がある
- 小口で買える
- 収集していて楽しい
- “持っている喜び”がある
このあたりが金貨の大きな魅力だと感じています。
特に
ブリタニア金貨は最も安全性が高いと言われ、偽造防止技術も優秀。
カンガルー金貨は毎年デザインが変わるため、コレクションとしても楽しめます。
確かに現物は保管の手間がありますが、
実際に手元に置いて眺める満足感というのも“現物ならではの価値”だと思います。
ケースに入れて飾るのもロマンがありますし、
インフレや金融システムの不透明さが高まっている今だからこそ、
こういう“現物の安心感”を持っておくのも悪くないな、と感じました。
私自身も、今後は ETF に加えて 金貨の購入も を始めいこうと思っています。
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