【連載⑧】市場の盲点を突け!「掘り出し物」投資術

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連載:『投資で一番大切な20の教え ~賢い投資家になるための隠れた常識~』を深く読む

本連載では、ハワード・マークス氏の名著

『投資で一番大切な20の教え』を章ごとに解説し、

私の投資スタイルに落とし込んで、実践的な行動指針として共有しています。

今回のテーマは、「市場で見落とされがちなチャンス=掘り出し物」に光を当てる投資法です。

「掘り出し物」と聞くと、

フリマや骨董市を思い浮かべる方もいるかもしれません。

実は投資の世界にも、“誰にも注目されていないが本当は価値のある資産”が

少なからず存在します。

そしてそれを見つけることができれば、将来大きなリターンを得る可能性も。

今回は、「何を買うかより、いくらで買うか」という書籍12章「掘り出し物の見つけ方」についてマークス氏の教えをもとに、

掘り出し物を見極めるための視点と、長期投資家としての応用法を探っていきます。

書籍の解説:「掘り出し物」を探す視点

「良いものを安く」が投資の本質

ハワード・マークス氏は、投資においては以下のことが重要と強調しています。

「我々の目標は優良資産を見つけることではなく、掘り出し物(バーゲン)を探り当てることだ。つまり、何を買うかではなく、いくらで買うかが重要

✔ どんなに良い企業でも、高すぎる価格で買えばリターンは低くなる
✔ 一見地味な企業でも、割安に放置されていれば好機となる

つまり、重要なのは“中身の良さ”と“価格のバランス”です。

掘り出し物が見つかるパターンとは?

マークス氏が指摘する「掘り出し物になりやすい特徴」は以下のとおりです:

タイプ説明
あまり知られていない小型株や新興国ETFなど市場の注目が集まりにくく、価格が過小評価されがち
不安要素を抱えている業績不振、規制リスクなど短期的に敬遠され、割安に放置されるケース
市場のトレンドから外れている地味な業種やセクター成長が遅いと見なされて投資資金が集まらない

人気=安全ではない。むしろ危険な場合も。

掘り出し物とは逆に、

「皆が注目していて、買われ過ぎている」資産はむしろ危険です。

例:2024年の一部AI関連株など
→ 短期間で株価が急騰し、その後の急落で高値掴みになった投資家が多数。

探偵パンダの実践:長期投資家のための「掘り出し物」戦略

「掘り出し物探し」は必須ではない。でも、取り入れられる。

インデックス投資が基本戦略である場合、掘り出しものを探すことは必須条件ではありません。まして市場と平均のリターン目指している人にとってはなおさらです。

しかし以下のような方法で取り入れていくことは可能です:

実践アイデア①:国・地域単位の掘り出し物を探す

例:
新興国株(eMAXIS Slim 新興国株式)などは、

短期的に不人気でも長期では期待できる市場です。

そのような地域や国を見つけ出すことで、

将来大きなリターンにつながる可能性が出てきます。

実践アイデア②:自分が詳しい分野の個別株に目を向ける

あなたがもし「ある企業のビジネスモデルには自信がある」と感じるなら、

それが他の人には見えていない“掘り出し物”の可能性があります。

ただし注意:安い物には安いなりの「理由」があるのが基本
→ それが本当に一時的な誤解による割安なのか?慎重に判断することを忘れずに。

探偵パンダの考察:本当に“掘り出す”べきか?

掘り出し物を見つけて大きなリターンを狙う――

その姿勢自体は、投資において夢があり魅力的でもあります。

しかし私は個人的に、市場平均で満足するという姿勢も非常に大切だと考えています。

なぜなら、掘り出し物を探すには相応の知識・時間・判断力が必要であり、

その労力に見合ったリターンが本当に得られるかは不透明だからです。

下手をすれば、「掘り出し物だと思って買ったら、ただの落とし穴だった」

という結果にもなりかねません。

特に長期投資をベースに資産形成している方にとっては、

リスクを上げてまで掘り出し物を追いかける必要はないと思っています。

私は今後も、積立(市場平均の成長)をコアに据えつつ

気になる資産があったときだけ「試し買い」くらいのスタンスで十分だと感じています。

まとめ

  • 掘り出し物とは「割安で見落とされている資産」
  • 知名度や人気よりも、価格と価値のギャップに注目
  • インデックス投資家でも、ETFやセクター投資で応用可能
  • 無理に狙わず、知識と余力の範囲で取り入れるのがベター

入念はリサーチを行い、良い掘り出し物を見つけていける賢い投資家を目指しましょう!!

※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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