連載:「インデックス投資は勝者のゲーム」を読み解く
この連載では、インデックス投資の原点にして金字塔『インデックス投資は勝者のゲーム』(ジョン・C・ボーグル著)を、投資初心者~中級者にもわかりやすく、章ごとに読み解いていきます。長期投資を貫く“探偵パンダ”の視点から、実践的な行動指針もお届けします!
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「あのファンド、儲かってるって聞いたけど…」は要注意!
過去の成績が良いからといって、未来のリターンが保証されるわけではありません。
書籍第7章では、投資信託のリターン表示と実際に投資家が得るリターンの
ギャップについて、ボーグル氏が警鐘を鳴らします。
そのギャップこそが「大いなる幻想」なのです。
書籍の解説:ファンドの好成績に潜む“罠”

幻想①:ファンドの成績=あなたのリターンではない
投資信託が公表する高いリターンを見て「自分もこれだけ儲かる」と思うのは危険です。
実際には、購入タイミング・手数料・税金などでリターンは削られ、
“公表リターン”と“投資家リターン”は別物であることが多いのです。
幻想②:ランキング上位ファンドが翌年も勝ち続ける?
例えば、モーニングスターのデータでは5つ星ファンドのうち
10年後も5つ星を維持していたのはわずか14%。
むしろ、36%は星1つに転落していたという衝撃の統計もあります。
幻想③:マーケティングが“過去の栄光”を売り出す
ファンド会社は短期好成績のファンドを派手に宣伝しますが、
それが長期的に優れた商品であるとは限りません。
「好調だったから買う」という投資家心理は、損失につながる可能性もあるのです。
探偵パンダの実践:幻想に踊らされない「王道」を歩く

書籍を通して学んだことはこれです:
「過去の成績は、未来のリターンを約束しない」
- S&P500のような王道インデックスファンドをコツコツ積立
- 話題のファンドには手を出さず、分散&長期保有に徹する
- どうしても気になるファンドがあれば、“運用者・コスト・継続性”の3点をチェック
を私の基本方針としています。
投資初心者へのアドバイス

まとめ
- 投資信託の公表リターンは“幻想”であることが多い
- 成績上位ファンドほど、その後の成績は平均以下になる傾向がある
- 過去の栄光に惑わされず、冷静な投資判断を
- 勝つためには、王道の長期・分散・低コスト戦略が最も堅実
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