『探偵パンダの相場推理ノート』 #05

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

これからのアメリカ株──市場の真価が試されるとき

米国株式市場は今、静かな期待と不安の間で揺れている。

短期的には、まだ上昇余地があるかもしれない。

企業決算は堅調で、特にテック大手が市場を支えている。

また、利下げ観測が市場のセンチメントを下支えしている。

だが、中期的な視点で見ると、別の景色が広がっているように思える。

短期上昇の理由──企業決算と楽観期待

S&P500企業の決算報告も始まり、第一四半期決算はそこまで悪くない結果を報告している。

Google(Alphabet)など、AI活用を推進する企業も堅調だ。

利下げ期待も市場の楽観を後押ししている。

景気減速の兆しがあるにもかかわらず、

「FRBが利下げに動けば、株高が続く」という読みが支配的だ。

このため、超短期的には「もう少し上がる」可能性が高いと見ている。

中期的なリスク──スタグフレーションとバリュエーション

しかし、景気減速とインフレ高止まりという組み合わせ、 いわゆる“スタグフレーション”リスクは依然として存在する。

さらに、S&P500のPER(株価収益率)は20倍を超えており、

バリュエーション的にも割高感が意識されやすい局面だ。

このタイミングで外部ショック──たとえば関税再発動や地政学リスク──が起これば、 市場は一気に調整局面へ入る可能性がある。

「短期楽観、中期警戒」──これが、今の私の基本シナリオだ。

超長期での強さ──アメリカの底力

それでも、20~30年単位の超長期で見れば、 私はアメリカ経済、そしてアメリカ企業の競争力を信じている。

  • 世界的なイノベーションの中心地
  • 資本市場の厚みと柔軟性
  • 移民を受け入れる人口増加構造(トランプ政権によりやや怪しいが・・・)

これらは簡単には崩れない強みだ。

超長期投資家としては、アメリカ株をポートフォリオのコアに据える考えは、

依然として妥当だと私は思う。

個人投資家としての対応策

読めない未来に備えるには、ルールを持つしかない。 私は次のように考えている。

  • S&P500が一定水準(例:過去最高値更新、+20~30%利益達成など)に達したら、一部利確を検討する
  • その資金を、より割安なアセットや他地域への分散投資に回す
  • ただし、完全撤退ではなく、”核”としてのS&P500保有は維持する

短期楽観、中期警戒、超長期強気。 これが、今の私の市場に対する基本スタンスだ。


※この記事は、探偵パンダによる“ひとつの仮説”にすぎません。投資の正解は誰にもわかりません。一緒に「考える」時間を楽しんでいただければ嬉しいです。

コメント