【投資記録】S&P500の投資推移と円建て・ドル建て比較|為替リスクをどう考えるか

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2023年9月からS&P500への積立投資を開始して、ちょうど2年が経過しました。
この記事では、2025年1月〜9月の投資推移を振り返りつつ、円建てとドル建てのS&P500の違い、そして為替リスクをどのように解釈するかについて整理します。

1. 私の投資推移(2025年1月〜9月)

  • 累計投資元本:¥558,000
  • 評価額(9月末時点):¥902,937
  • 含み益:+¥344,937(+61.82%)

積立は2023年9月に月額¥21,000から開始し、現在は¥23,000に増額。
2年間で数回の短期的な下落局面(2024年夏や2025年春)を経験しましたが、いずれも短期間で回復しました。

資産規模がまだ小さいこともあり、私はこれらの下落を冷静に受け止められています。
むしろ「こういう値動きがあるのが普通」と体感できたことは、長期投資を続ける上で良い経験になったと感じています。

2. 円建てとドル建てのS&P500を比較する意味

ニュースやメディアで目にするS&P500はほとんどがドル建てチャートです。
しかし、日本人投資家にとっては円建て評価額こそ実際の資産推移を表します。

※本記事のS&P500チャート画像は「株取引のすべて」様より引用しています。

「直近ではドル建て(青)が円建て(赤)より強い動きをしています。円建ては為替の影響で上下が大きいですが、長期で見ると最終的には差が縮まって収束していくかと思います。あまり振り回されずに見ておけばOK!」

チャートで見える3つのポイント

  1. 円建てはドル建てよりボラティリティが大きい
    • 2025年3〜4月の急落では円高が重なり、円建てはドル建てより深く下落しました。
  2. 為替はリスクにもリターンにもなる
    • 5月以降は円安が追い風となり、円建て評価額も回復。
    • ただし、9月時点ではまだドル建て指数の方が高く、今年は円高がリターンを抑える要因となっています。
  3. 長期ではほぼ同じ成長率に収束する
    • 2015〜2025年の円安トレンドでは円建てリターンがドル建てを上回る時期もありました。
    • 為替は長期的に上下を繰り返すため、円建てリターンとドル建てリターンは長期ではほぼ同水準になると考えています。

グラフ解説
下記のグラフは2025年1月を基準(100)とした指数チャートです。
赤線=円建て、緑点線=ドル建て、青線=ドル円レート

  • 1〜4月は株価下落+円高で円建てが大きく下落
  • 5月以降は株価上昇+円安で急回復
  • 9月時点ではドル建て指数が円建てをわずかに上回る

3. 為替リスクをどう解釈するか

長期視点

※画像出典:世界経済のネタ帳

  • 1985年のプラザ合意以降、日本は長期的な円高局面を経験し、円建てS&P500は長らくドル建てより劣後しました。
  • しかし2022〜2025年の円安局面でその差は急速に解消し、50年スパンで見ると円建てもドル建てもほぼ同じ成長率に収束しています。

結論:長期投資では為替リスクは中立に近づく

短期視点とマールアラーゴ合意

最近の米国では、輸出競争力確保や製造業再活性化を目的に「ドル高を是正すべき」という議論が再び強まっています。
その中で注目されているのが「マールアラーゴ合意(Mar-a-Lago Accord)」という構想です。

マールアラーゴ合意とは

  • 目的:ドル高是正、貿易赤字解消、米国製造業復活
  • 背景:長年続く貿易赤字と巨額債務、ドルが強すぎることへの懸念
  • 想定される手段
    • 為替介入によるドル安誘導
    • 輸入関税や貿易交渉の強化
    • 外国保有の米国債の長期化(100年債化)
    • 安全保障・外交カードを使った通貨協調
  • 課題:現在の変動相場制では各国協調が難しく、国債市場やインフレへの副作用も大きい

このような政策が実行されれば、ドル安=円高が進む可能性が高く、円建て投資には短期的に逆風となるでしょう。
株価が上昇していても円高が利益を相殺し、評価額の伸びが鈍化するリスクがあります。

4. 為替レンジの想定と私の方針

私は今後もドル円は140〜150円のレンジで推移すると見ています。
極端なシナリオ(例:一ドル=200円や100円)になった場合は、

  • 円安時:一部利益確定
  • 円高時:スポット買いで追加投資
    といった対応を検討する方針です。

まとめ

  • 株価の本質的な成長はドル建て指数で確認する
  • 為替は短期的にはリターンを大きく左右するが、長期的には中立的
  • 円高局面では評価額が減っても慌てない、円安局面では浮かれすぎない

「ドル建ての株価成長を基準にして、為替は一時的なノイズとして受け止める」
これが、長期でS&P500に積立投資を続ける上で一番健全な姿勢だと考えます。

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