2025年5月。米中貿易摩擦が一時的に沈静化したことを背景に、市場には徐々に落ち着きが戻ってきました。各国株式市場は堅調な動きを見せ、投資家心理も回復傾向にあります。
ただし、根本的な問題は解決しておらず、不確実性はいまだ払拭されていません。米国の財政問題、日本のインフレ進行など、見逃せないリスク要因も潜んでいます。今月は総じてポジティブな相場だった一方で、慎重な視点も忘れずにいたいところです。
それでは、5月の資産運用成績と今後の戦略について振り返っていきましょう。
◆ 全資産のポートフォリオ(2025年5月末時点)

いまだ米国株への比重が大きい構成ですが、インドや先進国株式もバランスよく配分しています。金(GLDM)はまだ少量ですが、今後の不確実性を考慮して比率を引き上げていく予定です。
◆ 投資収益の所感

5月は多くの投資信託が反発し、前月までの含み損が解消される展開となりました。特にS&P500とFANG+の伸びが顕著で、ポートフォリオ全体の月間収益率は+10.28%となっています。
GLDM(金ETF)はわずかにマイナス(-0.31%)でしたが、これは一時的な調整と捉えています。
今後の為替動向を追いながら追加投資していきたいと考えています。
◆ FANG+の投資推移と戦略
FANG+は積立とスポット購入を併用しています。年間50万円、最大250万円までの投資枠で運用中。

5月末時点での含み益は約26万円、リターンは27.83%に達しています。
投資ルールは「5%下落ごとの買い増し(5%ルール)」を採用し、積立だけでなくタイミングを見て戦略的に追加投資を行っています。今後も市場の急落局面ではこの戦略を継続予定です。
◆ 市場の見通しと課題
株式市場は堅調に見えますが、企業の利益成長と株価の乖離が大きくなりつつあります。特に米国では財政赤字が深刻で、富裕層減税を含む新たな法案が懸念を呼んでいます。
一方で、日本の物価上昇も深刻です。4月のCPIは前年比+3.6%、コアCPIは+3.5%とインフレ基調が続いており、目標の2%を大きく上回っています。食料品、特にお米の価格は前年比+98.4%という異常値を記録。
これは一時的な現象ではなく、気候変動、農家の高齢化、国際価格の上昇、円安など複合的な問題が背景にあります。政府の備蓄米放出やガソリン補助金は応急処置に過ぎず、構造改革が急務です。
◆ ビットコインの動向と分析
2025年5月、ビットコインはドル建てで過去最高値を更新。5月22日に11万ドル台(約1,580万円)を突破しました。
現在価格は約14,968,000円。チャート上のサポートラインは以下の通り
- 14,300,000円(短期反発ライン)
- 13,000,000円(中期買い増しゾーン)
- 11,000,000円(長期防衛ライン)
段階的な買い戦略としては、14.3万円で軽め、13万円で中程度、11万円で主力投入という分散購入が有効と考えています。
◆ 今後の戦略と注目点
- 積立投資は継続(特にS&P500、インド株)
- スポット購入はFANG+やビットコインなど、下落時に限定
- インフレ対策として金・コモディティへの投資拡大も検討
- 米国集中リスクに備えて欧州株(特にドイツ)へ注目
トランプ政権の関税政策や米財政問題は、市場にとって大きなリスク要因。とはいえ、投資は「ニュースに踊らされず、ルールに従う」ことが肝要です。
◆ おわりに
2025年5月は、反発相場の恩恵を大きく受けた月でした。ただし、根底にある経済・政治の不安定要素は依然として消えておらず、今後も波乱含みの展開が予想されます。
そんな中でも、自分なりの投資ルールを守りつつ、一歩一歩資産を積み上げていく姿勢を忘れずに。次月も、冷静な分析と柔軟な対応を心がけていきたいと思います。
※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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