「暴落時に買えば儲かる」
そう頭では分かっていても、いざ相場が下がると不安で手が止まってしまう——
投資をしていると、こんな経験は誰にでもあります。
そこで今回紹介するのが、書籍
『知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです』(投資塾ゆう著)
で解説されていた、非常にシンプルで再現性の高い投資法 「5%ルール」 です。
基本は「S&P500が週単位で5%下落したら買う」というだけ。
しかし、このルールを活用することで——
- 買い時に悩まない
- 感情に左右されず淡々と買える
- 下落局面を“チャンス”に変えられる
というメリットがあります。
そして本記事では、
私が実際にこの5%ルールを“改良して”実践している方法
もあわせて詳しく紹介していきます。
株式投資をコアに置き、
FANG+ や S&P500、さらに金(GOLD)などを組み合わせて運用している私の経験から、
初心者でも無理なく続けられる“長期投資の仕組み化”を解説します。
一括投資と積立投資の弱点をどう補うか
投資方法は大きく分けて2つ。

一括投資
割安だと思うタイミングでまとめて投資する方法
- メリット:上昇相場に強く、長期で高リターンになりやすい
- デメリット:大きな下落に巻き込まれると精神的負担が大きい
積み立て投資
毎月コツコツ一定額を投資する方法(ドルコスト平均法)
- メリット:長期で安定した成果を得やすい
- デメリット:一括投資よりパフォーマンスが劣ることが多い
どちらも魅力的ですが、
「下落相場で効率的に買いたい」という投資家にとっては、
“決定的な欠点” を残しています。
そこで登場するのが——【5%ルール投資法】
5%ルールとは?
一括投資と積立投資の“いいとこ取り”
書籍『知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです』で紹介されているルールはとてもシンプル。

「S&P500指数が週単位で5%下落したらスポット購入する」
これだけです。
なぜ「5%」なのか?
書籍で紹介されていたデータ(2000〜2023年)では下記の通り:
▼ シグナル点灯回数
- 3%下落 → 100回
- 4%下落 → 61回
- 5%下落 → 30回(現実的に対応できる回数)
リターン(2018〜2023)
- 3%基準 → +82%
- 4%基準 → +89%
- 5%基準 → +105%(最も効率的)
頻度が増えすぎず、
かつリターンも高かったのが「5%」でした。
つまり 「効果と継続性のバランスが最もよい基準値」 と言えます。
①毎月の積立金額を設定
⇨投資総額の土台をつくる
②5%下落時のスポット投資額を決める
⇨書籍では1年分の積立金額を推奨(月3万円なら年間36万円)
③毎週金曜の終値で5%下落を確認
⇨感情を排除し、ルールに従って淡々と買う
5%ルール“改良版”|S&P500で判断しFANG+を購入する理由

書籍で紹介されたルールをベースにしつつ、私は 独自の“改良版5%ルール” を実践しています。
その違いは——
判断は S&P500。購入は FANG+。
この方法にしている理由

① FANG+ はボラティリティが大きすぎて頻繁に点灯する
- FANG+は上昇も下落も激しく、5%判定が乱発する
- 安定した判断軸にならない
② S&P500とFANG+は大枠で連動している
- 相関が強く、方向性はほぼ同じ
- ならば「安定した指数」で判断する方が合理的
③ 長期ではFANG+の方が高リターン
- モメンタムの強さ
- 直近10年の成長率では圧倒的
買い時の判断はS&P500の5%ルール。
実際に買うのはFANG+投信。
という“ハイブリッド方式”を採用しています。
【実例】2025年の5%ルール発動と購入履歴
2025年最初のシグナル点灯は、1回のみ
「トランプ大統領の関税ショック」がきっかけでした。
▼ S&P500

- 3/28 終値:5,580.94
- 4/4 終値:5,074.08
→ −9% 下落(5%ルール発動)
▼ FANG+(指数)
- 3/28:1,808,076
- 4/4:1,605,958
→ −11% 下落
このタイミングで
4/8付けでFANG+投信を約定(スポット購入)
※投資信託の場合、「購入指示 → 約定」までに数日かかるためタイムラグがデメリットになります。そのため、即時反応したいなら ETF の選択肢も視野に入ります。
まとめ:5%ルールは「買い時を仕組みにする」投資法
5%ルールの本質は
「暴落で勝つ」ことではなく、
“暴落でも行動できる自分を作る” ことにあります。
投資で成功するためには、
安く買って高く売る という当たり前の原則を守り続ける必要があります。
しかし、多くの人は相場の上下で感情が揺れ、
買い場で買えず、天井で買ってしまうというミスを繰り返します。
だからこそ、
“いつ買うか” を 自動化(ルール化) しておくことが重要です。

タイトル:「知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです」
著者:投資塾ゆう
発行日:2024/3月4日
「今回ご紹介した『5%ルール投資法』の基本的な考え方はシンプルですが、その背景には膨大なデータ分析や緻密な実践方法があります。
さらに詳しく知りたい方は、著者『投資塾ゆう』氏の書籍『知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです』を手に取ることをおすすめします。
本書では、より具体的な実践手法や投資結果の詳しいデータが豊富に掲載されており、読者の投資の理解をさらに深めることができます。
また、著者はYouTubeでも5%ルールの解説を行っています。
視覚的に理解を深めたい方はぜひYouTube動画もチェックしてみてください。本と動画を併用することで、さらに投資スキルを高める助けになるはずです。
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