連載:『投資で一番大切な20の教え』を深く読む
本連載では、ハワード・マークス氏の名著
『投資で一番大切な20の教え ~賢い投資家になるための隠れた常識~』を章ごとに解説し、
私の投資スタイルと照らし合わせて、
初心者〜中級者にも実践しやすい行動指針を提案しています。
投資は「実力の世界」——そう信じたい気持ち、ありませんか?
でも実は、成功と失敗の背後には“運”という目に見えない力が大きく働いています。
それを知っているかどうかで、投資判断の安定感がまったく違ってきます。
今回のテーマは「運の影響力を認識する」。
過信と自己否定を避け、冷静で謙虚な投資家になるための視点を一緒に学びましょう。
書籍の解説:成果=実力 × 運、という前提に立つ

● 短期的なリターンは「実力」より「運」の影響が大きい
- 一時的にうまくいった投資の多くは、たまたま相場の波に乗れただけかもしれません。
- 成功しても「自分がすごい」と思いすぎると、次の判断が雑になりやすい。
- 失敗しても「才能がない」と思いすぎると、相場から撤退したくなる。

つまり、一喜一憂ではなく、プロセスを評価することが大切です。
● 運を認めること=謙虚な投資家になる第一歩
成果が出た時ほど「たまたま良かった可能性もある」と考える謙虚さを持つことで、
慢心や無謀な判断を防ぐことができるのです。
マークス氏は以下のようなに警告しています。
運の存在を無視した投資は「不完全で危うい」
探偵パンダの実践:運に振り回されず、活かす考え方

① 「運」へのスタンス:期待せず、責めない
- 私自身、スポット買いをした直後に株価が上がることもあれば、
思いっきり下がることもあります(笑)
でも、それが「自分が正しかった/間違っていた」とは限りません。
成功したら: 「たまたま良いタイミングだったかもしれない」と受け止める
失敗しても: 「運が悪かっただけかも」と自分を責めすぎない
👉 こうした視点を持つだけで、投資判断がブレにくくなります。
② 運の影響を減らすための実践:分散と積立で平均化
- 私のように積立を基本とする投資スタイルは、
“運のブレ”を時間で平均化する戦略です。
過去の相場を振り返っても上げ下げを繰り返しながら上昇しています。
また、ポートフォリオ全体も米国・日本・新興国・ゴールド…と分散しているため、
1つの失敗で全体が崩れるリスクは最小限です。
※全部が同時に下落することもありますが・・・💦
探偵パンダの考察:謙虚な投資家は“運”と仲良くできる
「運なんて信じない」と言う人ほど、運の影響を受けやすい。
逆に、「運もあるよね」と受け入れられる人は、感情に支配されにくく、
冷静に次の一手を打てる強さを持っているものではないでしょうか。
- 成功した時の「自分はすごい!」という感情
- 失敗した時の「もうダメかも…」という落ち込み
これらを遠ざけるために、“運”という不確実性を前提に行動しましょう。
まとめ
- 投資成果には“運”の影響が大きく、短期では特に顕著
- 成功も失敗も「プロセスに問題があったか?」で判断する
- 分散と積立によって運の偏りを平均化し、メンタルを安定させる
次回予告
次回は第13章「ディフェンシブに投資する」──
“守り”を意識したポートフォリオ構築と、
「リスクを取りすぎない勇気」の大切さを考察します。
※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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