【連載⑬】債券ファンドの役割とは?──「守り」の資産を理解する

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

連載:「インデックス投資は勝者のゲーム」を読み解く

本連載では、ジョン・C・ボーグル氏の名著『インデックス投資は勝者のゲーム』を章ずつ読み解き

要点と実践方法を「探偵パンダ」視点で解説します。今回は第14章「債券ファンド」です。


「投資=株式」だと思っていませんか?

しかし、資産運用において「守り」を固める債券の役割は見逃せません。

本章では、ポートフォリオの安定装置である債券と、その活用法について深堀りしていきます。

書籍の解説:債券の意義と役割

債券の役割

  • 債券は株式よりも価格変動が小さく、資産全体のボラティリティを抑える効果があります。
  • リタイア後など資産保全が重要になるフェーズでは、債券の「安定した利息収入」が頼りになります。
  • ボーグル氏は「債券もインデックスファンドで低コストに持つべき」と明言し、株式とのバランスを意識したポートフォリオを提案しています。

最新の市場動向と注目ファンド

2022年以降の金利上昇を受けて、債券の再評価が進んでいます。

米国10年国債利回りは一時4%超に達し、債券ファンドの収益期待も高まりました。

この流れの中で、日本国内で購入できるおすすめの債券ファンド・ETFを以下に紹介します:

円建て・投資信託(国内購入可能)

ファンド名特徴信託報酬分配特記事項
SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド為替ヘッジなし、AGGに投資0.0638%(実質0.0938%)年1回手軽に米国債券へアクセス
同 年4回決算型分配重視派向け同上年4回安定したインカムを重視したい方向け

米ドル建て・ETF(米国市場)

ETF名経費率分配頻度純資産規模特徴
AGG(iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF)0.03%月次約1,174億ドル最も代表的かつ流動性の高いETF。筆者も購入候補と考えています。
BBAG(JPMベータビルダーズ)0.02%月次約1.2億ドル最安コストだが流動性注意。
SPAB(SPDR ポートフォリオ)0.03%月次約86億ドル流動性・実績のバランスが良い。

探偵パンダの実践:債券は「守り」の準備

私は現在、比較的若くリスク許容度もあるため、債券はまだ保有していません。

ただし、年齢や相場環境が変化すれば、債券の比率を徐々に増やしていくつもりです。

具体的には、将来的に「SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス」や、米国ETFのAGGを購入候補としています。

AGGは信頼性・流動性・コストすべてに優れ、為替リスクを理解した上での長期投資先として有力です。

ポートフォリオの中に債券を加えることで、株式下落時のショックを和らげ、心理的にも投資を継続しやすくなります。

初心者へのアドバイス:債券を上手に取り入れるには?

  • 年齢=債券比率の古典ルールを目安に、自分のリスク許容度で調整
  • 為替リスクが気になる方は、円建ての国内投資信託を選びましょう
  • 分配を重視するなら「年4回決算型」などインカム重視型ファンドも検討
  • ドル建てETFはAGG・BBAG・SPABなどが有力候補(為替に注意)
  • 債券比率は一度決めたら終わりでなく、定期的な見直しが必要です

まとめ

債券はリターンでは株に劣るかもしれませんが、

資産運用において「守りの要」として極めて重要な存在です。

本章が教えてくれるのは、「債券を侮るな」ということ。

ポートフォリオのリスク分散と精神的安定のためにも、自分の状況に合った債券の組み込みを検討してみてください。


🔮 次回予告

次回は第15章「ETF」──流動性・コスト・戦略、インデックス運用との違いを徹底解説!

※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

免責事項についてはこちらをご覧ください → [免責事項]

コメント