連載:『投資で一番大切な20の教え』を深く読む
本シリーズでは、ハワード・マークス氏の名著
『投資で一番大切な20の教え』を各章ずつ取り上げ、
私の投資スタイルと照らし合わせながら、
実践的かつ長期的に使える行動指針を解説していきます。
「もっと儲けたい!」「次こそは勝ちたい!」
投資を始めると、どうしても“攻め”に目が行きがち。
でも、長期で結果を出している投資家たちが口を揃えて言うのが、
**「守りこそが最大の攻め」**という考え方。
第13章では、「ディフェンシブに投資する」というテーマをもとに、
大損を回避し、生き残るための投資術を探っていきます。
書籍の解説:「いかに儲けるか」ではなく「いかに損しないか」

● 優れた投資家は「守り」にこだわる
マークス氏は、以下のように説いています:
リターンを最大化するより、損失を最小化することが成功の鍵
高リターンを狙ってリスクを取りすぎると、たった一度の大失敗で相場から退場することも。
言い換えると
ディフェンシブ投資とは、「大負けしない構えを持つこと」です。
● 守りの実践法とは?
マークス氏が示す代表的なディフェンシブ戦略:
- 資産分散(国・セクター・資産クラス)
- リスクの過大評価(楽観ではなく、最悪を想定)
- レバレッジを避ける
- バリュエーションの冷静な判断
- 現金を一定比率保有しておく(非常時の行動余力)
探偵パンダの実践:シンプルこそ最大のディフェンス

私自身の基本戦略は、インデックス投資を軸とした長期分散投資です。
この投資スタイルそのものが、すでにリスクを抑えた“ディフェンシブ投資”だと考えています。
そのうえで、私が日頃から心がけているのは以下の4点です:
利益は市場平均、損失は最小限に
高リターンを狙うのではなく、市場平均の成果で満足する。
その代わり、大きく負けないことを最優先にしています。
現金は「守りの砦」
常に生活防衛資金(6か月〜1年分)を確保。
「万が一、収入がゼロになっても投資を続けられる状態」が理想です。
この現金余力があることで、どんな暴落でも市場に居続けることができます。
市場から“撤退しない”ことが最強の戦略
どんなに下がっても、売らずに持ち続ける。
暴落は怖いですが、それ以上に「撤退」が資産形成の最大の敵です。
撤退しないためのルール作りと心構えこそ、最大のディフェンスだと思います。
年齢とともに“守り資産”の比率も意識
将来に向けては、ゴールドや債券といった安全資産の比率も徐々に高めるつもりです。
年齢が上がるほど、価格変動に強い資産を持つ安心感が大切になると考えています。
このように、私の実践は「複雑なことをしない」「守りを最優先にする」ことで、
長く投資を続ける力を保つ工夫をしています。
まとめ
- ディフェンシブ投資とは「大負けを避ける姿勢」
- 資産分散・余力確保・最悪の想定が守りの要
- 「守るからこそ、攻められる」構えを作ろう
次回予告
次回は第14章「落とし穴を避ける」。
儲け話のワナ、バブルの熱狂、レバレッジの罠……
賢明な投資家がハマらないための心得を探っていきます!
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