連載:『投資で一番大切な20の教え』を深く読む
このシリーズでは、ハワード・マークス氏の名著
『投資で一番大切な20の教え』を1章ずつ解説し、
私の投資スタイルに基づいた実践アイデアをお届けしています。
書籍の解説:「市場平均を上回るためにできること」

● 投資家の「付加価値」とは?
ハワード・マークス氏は、以下のような投資家の資質が付加価値を生むと述べています。
- 他人と違う視点を持つ「二次的思考」
- 本質的価値を見抜く力
- リスク管理能力
- 感情の制御力
- タイミングを見極める直感
これらを兼ね備えた投資家は、市場平均を超える可能性があるのです。
平均を超える」のは簡単ではない
一方で、マークス氏は「平均を超えることの難しさ」も強調しています。
- 多くの投資家が平均を下回ってしまう現実
- 無理に平均超えを狙うことでリスクが増し、失敗するケースも多い
だからこそ、市場を超えられる確信がないなら、
無理に超えようとせず“平均を忠実に獲得する”ことも立派な戦略だとしています。
探偵パンダの実践:私の「+α」は規律と継続

① 継続こそ最強の付加価値
多くの人が投資を「始める」ことはできます。
でも「続ける」ことができる人は多くありません。
私は以下を継続しています:
- 毎月の積立投資(NISA枠含む)
- ルールに沿ったスポット買い(5%ルール)
継続と規律を守る姿勢こそ、私の「市場に対する+α」だと考えています。
② スポット買いによる“バリューレンジ”の追加獲得
通常の積立に加えて、
「下落時に買い増す」という仕組みを導入。
これによって市場のリターンに
バリュー投資的なエッセンスが加わります。
必ずしも“市場に勝つ”ことが目的ではなく、
リターンの質を上げる努力として実践しています。
③ 節税の最適化=非課税枠の徹底活用
新NISAを最大限に使うことで、
同じ運用成績でも手元に残るリターンを最大化できます。
つまり、“市場に勝つ”というよりは、
「税金で負けない」=損を減らすという付加価値です。
初心者向けのアドバイス:「付加価値=難しい戦略」とは限らない
「付加価値」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、
自分にできる範囲での+αの工夫こそが“身の丈の付加価値です。
たとえば:
- 毎月の積立を機械的に実行すること
- 市場が暴落しても売らずに耐えること
- 買うべき銘柄を事前に決めておくこと
これらもすべて、“平均以上の結果を出す”ための付加価値になります。
まとめ
規律ある行動、冷静な判断、節税なども立派な+α
付加価値とは「市場平均を超える努力や工夫」のこと
無理に勝とうとせず、自分の強みを活かすことが大切
次回予告
次回は第16章「すべての極意をまとめて実践する」。
これまでの20の教えをどう統合し、実践につなげていくのか。
“投資家としての完成形”を探偵パンダと一緒に考えていきます。
※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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