連載:『投資で一番大切な20の教え』を深く読む
本シリーズでは、ハワード・マークス氏の名著
『投資で一番大切な20の教え』を1章ずつ解説し、
私の投資スタイルに即した実践アドバイスを添えてお届けしています
株式市場は利益のチャンスに満ちていますが、同時に罠や落とし穴も潜んでいます。
「もっとリターンが欲しい!」という欲や、
「皆が儲けているから…」という雰囲気に流されたとき、
あなたはまさに落とし穴の前に立っているかもしれません。
今回は、賢明な投資家が避けるべき典型的なミスを学び、
大損しないためのチェックポイントを整理していきます。
書籍の解説:「避けられる損」を防ぐための知恵を持て

投資家が陥りやすい“落とし穴”とは?
ハワード・マークス氏が挙げる主な投資ミス:
感情に任せた判断:高値掴みやパニック売り
過度なリターン追求:「低金利だから高リスク商品を買う」
レバレッジの多用:信用取引や借金による過剰な投資
バブルやブームへの飛びつき:暗号資産やテーマ株への過熱投資
詐欺的な投資話に乗る:高利回りを謳う怪しい話に引っかかる
共通点:「冷静さ」を欠いたときに落ちる
ほとんどの落とし穴には、「冷静な判断ができていなかった」
という共通項があります。
つまり、落とし穴を避けるには、感情と距離を置くことが第一歩です。
探偵パンダの実践:落とし穴を“仕組み”で避ける

私自身が注意しているポイントは以下のとおりです。
① 高すぎる期待は持たない
- 投資に“確実な利益”など存在しない
- 市場平均のリターンで満足する
- だからこそ「年利15%」や「月利5%」などの甘い言葉には乗らない
② 信用取引・レバレッジは使わない
- 私は100%現物取引
- 下落時にも「ゼロになることはない」という安心感を保つためです
③ 投資先を“理解できる範囲”に絞る
- 自分が理解できるものに投資を行い、よくわからないものには投資しない
- 「流行っているから」ではなく、「納得して買えるか」で判断
④ 感情で動かないためのルール
- 積立投資のルーティンを守る
- スポット買いも5%ルールで機械的に実行
- 感情のブレが起きにくい“仕組み投資”を重視しています
初心者向けのチェックリスト

――これらに1つでも当てはまるなら、一呼吸おいて考え直しましょう。
パンダの考察:結局、“欲と恐怖”が一番の敵
投資の世界に落とし穴が多いのは、
私たち人間が合理的に行動できない生き物だからです。
- 欲をかくと、無理なリターンを追いがち
- 怖くなると、売らなくていい資産まで投げ売ってしまう
その結果、自分で自分を陥れる罠にハマるのです。
だからこそ、私はルールを作り、仕組みで動いています。
「感情がブレても、行動はブレない」これが私の落とし穴回避法です。
まとめ
- 投資には典型的な「落とし穴」がある
- それらは、欲望・無知・過信・焦りから生まれる
- 感情に左右されず、ルールと理解を大切にしよう
次回予告
次回は第15章「付加価値を生み出す」。
市場平均を超えるためにできること、そして個人投資家が“自分だけの強み”を活かす方法について考えていきます。
※当ブログの内容は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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